猫家のお便り

2007-01-20

ブログバトルロワイヤル」の投票 18:53

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「ブログ・バトルロワイヤル」投票しました。

今回特筆すべきこととしては、何を審査基準にするかをとても迷ったことです。例えば文学作品として見ればそれはそれなりに尺度があるのだろうけれど、寄せられたエントリーは必ずしも文学のものばかりではない。また個人の好みから言えば「何が伝わってくるか」「それが自分の生きる求めに合致するのかどうか」が、仮にどのようなものに触れるにしても重きを占めるのですが、今回の場合、まるで絵画と楽曲その他を前にして「どれが優れているか」と問いただされるような収まりどころのないジレンマを感じてしまいました。おそらくこれは決して私一人の心境ではなかったのではと思います。

結果、私個人としては、「ブログ」として「もう一度開いてみたい」とより思わせるものを選んだに尽きます。これは何かのジャンルの「作品」としてではなく「ブログ記事」としての価値基準です。それは同時に、ブログと向き合った「私」個人の嗜好であり、例えばインターネットで何かを検索してたまたま出会ったエントリーを想定して、そこから何か得るもの(引っかかるもの)を自覚してもう一度このブログを読みたいと思わせる、そんな自己本位かつ安直な感覚で選ばせていただきました。

しかしそれでも正直迷ったのは事実です。例えば「漬物蔵」は思わず目を逸らさせるような深いものを擁していたし、「愚かな女」の言いようのない迫真的なリアリティー(末尾の説明文を待つまでもなく、これはある人の実在だということを皮膚感触的に感じさせること)も卓越したものだったと思います。もちろんその他すべての作品にも似たようなことが言えます。

その中で「ブログエントリー」という基準であえて二つを選ぶとすれば、私としては「人殺しの血」と「HOME」です。どちらも自分自身の心奥に迫る謂わば「鬼魂」を感じました。その理由の多くはとてもこの場では語りたくないのですが、どちらも私個人にとって他人事ではない体験に基づいてると思わざるを得ないものがあるとだけ言っておきます。それゆえにどちらもひとつひとつの文節から異常なほどの圧迫感を感じます。

最後に、このような機会を与えてくれたid:noon75さんにありがとう。それとid:namgenさんを始め何らかの形で関わり企画を実現させてくれた人たちみんなに、心よりお礼申し上げます。何よりもとてもワクワクした気持ちで、このひと月を送ることができました。