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2007-01-21

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 「ブログ・バトル・ロワイヤル」へのエントリをやっとの思いで書き終えてほっとしたのも束の間、今度は2作品を選ばなくてはならなくて、また頭を抱えることになってしまった。ただ読ませていただくだけなら、これほど楽しいことはない。各作品にはそれぞれ惹かれるところがあったし、何と言っても作者の持つポリシースタイルが感じられる作品揃いだったからだ。おかげでひどく悩むことになってしまったのだけれど、私自身がテーマである「陥穽」を最も強く感じ、なおかつストーリーや構成にもインパクトを感じた作品に投票させていただくことにした。

  ・「漬物蔵」id:susibar さん)

  ・「浄土」id:namgen さん)


 「漬物蔵」は、子供の頃に誰もが一度は感じたはずの大人への不信感を思い出させてくれる。子供は大人の何気ないひと言に傷つき、大人の理不尽な言動に混乱する。子供の頃に受けた傷は成長してもなお残り、それが血の繋がった者から受けたものであれば、溝は一層深くなる。終盤の廊下を引きずられてから漬物蔵で過ごす間の「僕」の心理状態をもっと知りたいという気持ちは残るが、淡々と進んでいくストーリーに、「血」という逃れることのできないしがらみをとても感じた。


 「浄土」は、「生」の中にある様々な穢れと、その先にある浄化された「死」の対比が非常におもしろく描かれていると感じた。私自身は目の前の雑然とした生活に追われ、しかしそれをさほど嫌とも思っておらず、だからこそまだ死を受け容れることなど到底できないのだけれど、必ずやってくる死というものについて考える時間は少しずつ増えていっている。そんな私にとっては、ひどく惹かれる作品だった。終盤の、現実の中でフラッシュバックする「カエルベキトコロ」は、もっともっと読んでみたいと思った。




 私のエントリ「村山たか女が見た淵」については、「陥穽」というテーマコンポラGに招いていただいた経緯を自分なりに必死に考え、ギリギリまで迷った末にあの内容とした。知名度が高いとは言えない金福寺や村山たか女を採り上げることにも構成や書き方にもいちいち悩んでしまったが、とにかく真面目に取り組むことと自分のカラーを崩すことなく書いてみることに努めた。

 今回参加させていただいた「ブログ・バトル・ロワイヤル」は、正直なところ楽しむ余裕などなく苦しむばかりだったけれど、この経験はやはりしてみて良かったととても思える。自分の書くものの弱点が、何となくではあるけれど見えてきたような気がするからだ。これを次に生かせるよう、自分でもう少し深く考えてみたいと思う。


 「ブログ・バトル・ロワイヤル」を企画してくださった id:noon75 さんと id:namgen さん、辛い役目の客員審査員を引き受けてくださった id:ittuan さんと id:akky20050605 さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。



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「ブログ・バトル・ロワイヤル」参加エントリ (愚民の唄)

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