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2007-09-24ブラック・ダリア

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 『ブラック・ダリア』という映画を観た。ビデオで。


ブラック・ダリア コレクターズ・エディション 2枚組 [DVD]

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 ブライアン・デ・パルマ監督。ジョシュ・ハートネットスカーレット・ヨハンソンヒラリー・スワンク主演。

 私どうも凝り性なところがあるようで。ひとつ聴いたり読んだり観たりしてその作品が気に入ると、その人の他の作品を聴きたくなったり読みたくなったり観たくなったりすることがままある。

 先日、「パソコンテレビ GyaO」で『アイランド』(2005年)という映画が配信中だったので観てみたのだけど。主演のスカーレット・ヨハンソンのあどけなさとセクシーさのある美しさが印象的で良かったのと。ずっと観たかった『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年)をやっとビデオで観られて、主演のヒラリー・スワンクの良さを再認識したというのがあって。そんな二女優が出演ということで、自分的にはタイムリーだった。


◆二女優とか

 スカーレット・ヨハンソンは、一見清楚そうな雰囲気なのだが、どこか『心に傷を持つ』女性らしい不器用さ、あぶなげさがあって、こちらもなかなか良かった。ただ、濃い化粧――血糊のような赤黒い口紅が、あまり似合っていないような気がした。時代性――舞台はどうやら1940年代――を演出する為にあえてそうしたのかもしれないが。

 ヒラリー・スワンクは、有力者/富豪の娘で、謎めいた美女という役どころ。個人的には、ともにアカデミー主演女優賞を獲得した『ボーイズ・ドント・クライ』(1999年)、『ミリオンダラー・ベイビー』のような、偏見渦巻く社会の中で悩み苦しみ傷つきながら懸命に生きていこうとする性同一性障がいの『女性』や、恵まれない家庭に生まれ育ちながら、自らの人生を切り開こうと奮闘する女性ボクサー、……という役柄がはまっていたので、かなり違和感が。でも、非常にお美しかったのは間違いない。老舗の高級コスメティック・ブランド『ゲラン』の香水のイメージ・キャラクターにも抜擢されるくらいなので、それはお美しいはず。『ミリオンダラー・ベイビー』のときは、ちょっと不細工(失礼)かも、と思ってしまったけれども。あれは醜女メイクだったのだろうか。それとも、……。ともあれ、いろいろな役柄に挑戦するというのは意義のあることかもしれない。

 女優陣だけでなく、男性にも触れておこうか。“ミスター・アイス”役のジョシュ・ハートネットは、『シン・シティ』でのチョイ役くらいしか観たことがなかったのだが、良い。ものすごく美男というわけではないと思うが。繊細さと芯の強さを併せ持つ男性の姿が良く出ていた。他の作品も観てみよう、という気にさせられた。


男装の麗人役として、k.d.ラングもカメオ出演

 そうそう、それから、もう一人。レズビアン・バーの場面があったのだけど。バンドの生演奏シーンがあって、「Love for Sale(ラヴ・フォー・セール)」を歌っていたのが k.d.ラングだったのに笑ってしまった。ええと、ご存じない方の為に説明すると。憂いを帯びつつも伸びやかで艶やかな、上質のビロードを思わせる声を持つ k.d.ラング。「エヴリシング・バット・ザ・ガールのトレイシー・ソーンの声でカントリーを歌っているようだ」と称していたのは、音楽評論家伊藤英嗣だったろうか。このカナダ出身の女性シンガー・ソングライターは、同性愛者であることをかなり早くからカミングアウトしている人でもある。同性愛者を公言する実在のシンガーが、レズビアン・バーのクラブ歌手として、『売春賛歌』とも言われる「ラヴ・フォー・セール」を歌っている、というのは、深刻に受け止めるととことん暗くなりそうなので、笑うところだと思っているのだけど。

(『ボーイズ・ドント・クライ』で性同一性障がいの『女性』を演じてオスカーを勝ち得た女優に、レズビアン・バーに出入りする謎の美女役を演じさせるという時点で、妙なキャスティングなのかもしれないが)

 ちなみに、k.d.ラングは、嫌煙家であることも公言して憚らないのだが、「ベッドで煙草は良くないわ」や「スモーク・リングス」等の煙草にまつわるスタンダード・ナンバーに書き下ろしの新曲を加えたコンセプト・アルバム『Drag(ドラッグ)』(1997年)をリリースしていたりもする。drag とは、煙草の一服を意味するらしい。嫌煙家が歌うタバコ・ソングスというのも、なかなか不思議なものだ。嫌いなものだからこそ、あえて取り上げたということだろうか。単に好きな曲がたまたま煙草にまつわる歌だったということだろうか。もしかすると、露悪趣味とか自虐的な傾向があるのかもしれない。なんて。


Drag

Drag



◆二段落ち

 映画に話を戻すと。

 ストーリーは、二本の軸から成っている。女優志望でありながらなかなか芽が出ず、惨殺されてから有名な『死体』となった、ブラック・ダリアと呼ばれていた女性殺害事件解決までの主の軸と、主人公の仕事上のパートナーとその恋人の秘められた過去を巡るもうひとつの軸。最後に惨殺事件の謎が解き明かされ、最後の最後に、もうひとつの軸の真相が明らかになる、という、いわゆる『二段落ち』とでもいうのだろうか、やや、やられた感のある作りとなっている。映画そのものには、つっこみどころがないわけではなかったが、出演者の良さや、この『二段落ち』で救われたという印象。惨殺事件を扱っている割にはグロさはほとんどなく、闇の世界を覗き見して、ちょっと、暗い気分に浸りたい、というときには良いのかも、しれない。




 最近、重い映画ばかり観ていたので、スカッとしたのを観ようと、『トランスポーター』(2002年/フランス.『スナッチ』のジェイソン・ステイサム主演!)を借りてきたつもりが、間違えて『トラフィック』(2000年/アメリカ)を借りてきてしまった……。途中まで観て、やっと違うことに気がついたという二段落ち。こちらも重い話だった。良かったけれど。――しばらく、映画の話が続く予定。











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- a kind of serial novel -

[“FOR GET”(フォー・ゲット)]

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hiroatsuhiroatsu2007/10/09 21:31ヒロ†です。
いまさらながら発見しました。
とりあえず、FOR GET読ませていただきました。続きを楽しみにしております。
ところで、このブログ、日付のフォントがカッコいいね。

bluescatbluescat2007/10/12 00:45ヒロ†様、こんばんは。
来てくださって、ありがとうございます!
更新は今しばらくお待ちくださいませ……。
英数フォントは、はてなダイアリー既存テンプレートのデフォルトのままなのですが、独特ですよね。
ちょっと調べてみたところ、どうやら、"Georgia" という名称のようです。

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