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2007-11-19地の色

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 先日、電車の中で、『人は見た目が九割』という本を熟読している女性を見かけました。一見したところ、あまり見た目には執心されていなそうな、いたって“カジュアル”な出で立ちのかたのように思えましたが。何かあったのかしら? ……などと想像してしまいました。


 さて。すっかり秋ですね。というか、まもなく冬ですね。夏生まれの夏大好きッ子(w としては、寒いのは苦手なのですが、街中の人たちの冬のおしゃれを観察するのは楽しかったりします。黒のファッションが極まってる、とか、赤いコートが似合ってる、とか、冬に全身真っ白、ってのもなかなか着こなせないわよね、とか。あ、わたくし、身なりで人を判断する、ということはない(はず)のですが、その人の持つ“色”というのを見ることが良くあります。

 その昔、『カラー診断』なるものを受けてからは、特にそうかもしれません。友人の友人なのですけれど、カラー・コーディネイターというのをしている人がいまして。肌の色、髪の色、瞳の色などから、その人にもっとも似合う色調を季節感で大別した四つにグループ分けで診断してくれるのです。例えば、身にまとう人によっては、同じ『ピンク』でも、スモーキーなサーモンピンクとくっきりしたフューシャピンクとでは、まったく印象が異なるそうなのです。その人の持つ『ベースカラー』に似合わない色調の衣服を身に着けたり、メイクをすると、それだけで顔色が悪く見えたり、老けて見えることがあるそうで。逆に、自分の『ベースカラー』に合った色のものを身につけると途端に生き生きとして見えたり、肌もきれいに見えるというのですから、不思議ですよね。

 それぞれの季節の色は大まかに下記のようになるようです。


 春春の花のピンクや黄色、新緑のイメージ、若々しい。明るい。愛らしい。キュート。誰からも好かれる色調。パステルピンク、レモンイエロー等。
 夏やわらかく涼やかさのある色。さわやか。エレガント。青系の色。白・グレー等。
 秋秋の山や木立のようなイメージ。落ち着き。大人っぽい。シック。パリジェンヌのような洗練された、小粋な感じ。クラシック。ゴージャス。ゴールド、オレンジ、茶系、グリーン系等。
 冬深くて鮮やかな色。インパクトのある色。都会的。シャープ。黒、ネイビー、パープル、クリムゾンレッド等。


 なお、自分のすきな色や自分で似合うと思っている色が、自分の『ベースカラー』であるとは限らないそうで……。プロに診断してもらうと意外な発見があるかもしれません。

 ちなみにわたくしが診断された季節は、奇しくも以前から好んで着ていた色と合致しました。無意識に似合う色というものを自覚していたのかもしれません。いや、似合わない色を排除していった結果かもしれませんが。


 で、色、というと、以前このブログで、音楽にも色があるという話をしましたっけ。

 『[movie]:色覚するということ。:デイヴィッド・リンチ

 “色”のある、“色”を持っている音楽が、すきです。そのアーティストの持つ『ベースカラー』がくっきりと見えるものが、とてもすきです。

 でも、ときどき、『ベースカラー』が見えないものに惹かれることもあります。はっきりとした分別ができないものに。例えば、ですけれど、バンドでメンバーが複数いて、それぞれが独自の個性を放っている場合。ビートルズ、とか。私の中のイメージでは、ジョン・レノンさんは、冬。ジョージ・ハリスンさんは、秋。リンゴ・スターさんは、夏。で、ポール・マッカートニーさんは、春、ですね。もちろん、異論のあるかたはいると思います。半ば無理やりこじつけているというのも認めます。メンバーそれぞれが強い『ベースカラー』を持っていたこと、それが魅力だったのかもしれない、なんてふいに思った、ということなのですけれど。どうですか?


 ああ、それから、今、私、トルーマン・カポーティーの『冷血』を読んでいるのですが、この作品のように一切狂いのないような精緻な文体や、『ミリアム』、『夜の樹』、『夢を売る女』等の都会に生きる孤独な人々の内面を冷ややかに描写した作品は、まぎれもなく、“冬”のイメージです。けれども、『誕生日の子どもたち』のように幸福で、ちょっと残酷な子ども時代を描いた作品は、同じ冷ややかさでも、もっと乾いた、もっと枯れたイメージです。同じ人のなかにも、はっきりと分別できない“カラー”を有していることがあるのかもしれません。


 さて。あなたはどんな“カラー”がすきですか? 自分ではどんな“カラー”を有していると思いますか?











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- a kind of serial novel -

[“FOR GET”(フォー・ゲット)]

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agricoagrico2007/11/19 19:56こちらは大雪の朝、いきなり真冬になったような一日でした。雪というのは色彩を隠す反面、微かな色合いでも際立たせる独特の効果を持ちます。これはとても象徴的ですね。つまり着飾れば着飾るほど、色が効力を失くしてしまうようなところがあるのかもしれません。
とかく「人にどう見られるか」または「見せる」ということがクローズアップされる風潮にありますが、その反面自分の帯びる色というのが本人にはますます見えにくいものになっている。そのもの本来の色を感じ取れれば、見かけや見せ掛けに惑わされることは少なくなりますが、でもそんな人は確かに、10人に1人くらいかもしれません。
服というものをここ何十年も買ったことがなく、人のお下がりや頂き物を着て過ごしてきた私は「作られた色」というのにいつもある種懐疑的なものを持ってしまいますが、だからなのかもしれませんね、人にも物にも、身に着ける以上に鮮烈な色合いを感じてしまいます。それがもしかして、ここで言うベースカラーなのかもしれません。色と音も、色と存在も相互リンクし合ってるというのは面白いですね。

bluescatbluescat2007/11/21 00:41agrico様、こんばんは。ご無沙汰しております。
コメント有難うございました。
東京でも昨日から急に冷え込み、一気に冬になってしまったようです。
『ファッション』に関して、毎年もしくは毎シーズンのようにトレンドの色というものがあり、街中にはその色があふれかえるようになりますが、流行色を身にまとうことばかりに気をとられすぎて、その色が本当に自分に似合っているのか分からなくなることは往々にしてありえるかもしれません。
また、音楽や映像や文章等の表現にもその時時のトレンドがありますが、自分のベースカラーに合っていないものに走っても、まるで似合っていない服を身につけているようになり、消費されて終わってしまうということになるのかもしれません。
無意識にか意識的にかはともかく、背景に調和した色合いを持つ表現に触れていけたらいいなあと思っております。

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