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狂人花畑番外地 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-12-28 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

そのかわり目にするものすべてに私を見つけては暮れた季節たち。子どもたちの垢にまみれたプールのぬるい水、踏みつけにされた枯葉の湿った音、識者によってかんたんに解説される化石、ぶら下がったまま腐敗する首の如き無花果、排気ガスに汚された残雪のひとかたまり。

太腿を見せつけ髪を盛った若い女たちがおでんを買うのだ。数年後に彼女ゲーマーの夫と礼音・乃亜と名づけた2人の子どもたちにコンビニのダシを水1リットルあたり一袋入れたおでんを作るだろう。伊達巻のかわりにロールケーキを重箱に詰めて正月を祝うのだろう。

夫に先立たれゴミ屋敷に住み一切を聞き入れず悪臭と騒音を撒き散らす老婆になるだろう近未来のために生きる路、その道端を一匹の猫が通りすぎる、びっこをひいた猫が。

ホースの先を指でつぶし、賞賛されるだれかの視点にむけて生臭い唾をまきちらす夢のあとで身体が樹齢三百年の杉になっていた。下半身に苔が生えていた。

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