風呂場猫のハタ織り このページをアンテナに追加 RSSフィード

2007-06-21-Thu39.1℃

[] 風邪男 01:08  風邪男 - 風呂場猫のハタ織り を含むブックマーク はてなブックマーク -  風邪男 - 風呂場猫のハタ織り  風邪男 - 風呂場猫のハタ織り のブックマークコメント


 熱が出た。

 プールのあとで露天風呂と水風呂に交互に浸かりながら月を眺めていて、感染した。感冒にかかったのはあの時に間違いない。わたしは油断していた。水風呂の中でプカプカと頭の悪いクラゲのように漂いながら、夜空を小刀で裂いた形の月に骨抜きになっていた。いつも、感染する前は危険に気がつかない。菌がある程度肉体を覆って悪寒の気配ではじめて、「犯られた」と気づく。クロロフォルムから意識を取り戻した直後の女子高生のように愕然とする。


 でも大人のわたしは抵抗なんかしない。抗ってもダメなことはわかっている。目を閉じ、したいようにすればいいと体を開き、されるがままになっていた。そいつは、わたしが無抵抗なのをいいことに丸一日かけてわたしを陵辱した。日中、人前で笑顔を作るわたしの耳元で聞くに堪えない言葉をささやき、眉間にしわを寄せて困惑する表情をみて愉しんだ。そして夜になるとさらに遠慮がなくなり、上気したわたしの頬やパジャマの下の肌を毒の舌で舐め回し一晩中果てることなくもてあそんだのだった。それは粘着に。

 高熱にうなされ、標高の高さを確かめるみたいにデジタルの表示をみたら39.1℃。ああ、ありえない。



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     寝乱れた 明け方の閨艶めいて 我を組み敷きあの風邪男





【風邪による急な発熱の処方箋(お玉猫の場合)】

下げるコツはとにかく熱を出し切ってしまうこと。解熱剤や風邪薬は上がりきるまで飲まない。中途半端で飲むのは長引かせるだけであまりよくありません。免疫君が悪い菌と必死になって戦ってくれているの間は、彼の後ろで心配げに見守るお姫様でいましょう。下がりはじめたら飲んでよし。ユンケルもいっとくとなおよし。