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2007-06-16-Sat五・七・五・七・七

[] ゆっくり長く泳いで深く潜った。 23:33  ゆっくり長く泳いで深く潜った。 - 風呂場猫のハタ織り を含むブックマーク はてなブックマーク -  ゆっくり長く泳いで深く潜った。 - 風呂場猫のハタ織り  ゆっくり長く泳いで深く潜った。 - 風呂場猫のハタ織り のブックマークコメント


岸ながめそろそろ来るなと壁キック 銛はもたないゴーグルがある

クラゲにも気持ちはあるの 壁蹴ってくるりと反転 鼻につんと針


リカバリー 電話もメールもこの世には 存在しないと暗示をかけて

若いよね 息を弾ませ照れたひと 水槽の中 みせる素の顔


打つ水面 太古の記憶が蘇る 我もおまえも海流のしずく

掻く腕の筋骨の影にみえかくれ いくつもの骸 今これも無常





            f:id:otama-neko:20070616225949j:image


      逢わないと決めてドレスをしまいこみ カミツレの湯に眉まで浸し


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[] フィークルの連歌 23:33  フィークルの連歌 - 風呂場猫のハタ織り を含むブックマーク はてなブックマーク -  フィークルの連歌 - 風呂場猫のハタ織り  フィークルの連歌 - 風呂場猫のハタ織り のブックマークコメント


先週、ひょんなことから、ミニブログを開設した。

  『肺の中のケサランパサランはおしろいの匂い』

  http://www.feecle.jp/blog/?b=huroba-neko


わけのわからないままに、歌うようなコメントを書くと、それに続けて歌を歌ってくれる人が出てきた。やがて連歌のような形にいくつものコメントがつらなって、膨大なレスになり驚いている。しりとりなどの縛りも出てきたりして、定型文に当てはめながら言葉を組み立てる慣れない作業が、結構頭を使う。こんな遊び方もあるのだなと感心した。ゆるいつぶやきが主流のフィークルで、こんなふうなノリは間違っているのかもしれないけれど。


上の歌を詠んだのはわたし。

本当は間に誰かの歌が入っている。

相手の歌に挑発されながら、このところ夜更かしをしてしまっている。

かささぎかささぎ2007/06/20 15:05ふふふ、面白いことやっていますね^^

・よふかしのげんいんなんてどうとでもいいわけできるよるがふけゆく

置いて行きます… お粗末様!

otama-nekootama-neko2007/06/20 20:39>かささぎ鳥へ
面白いです。相手からかえってきた変化球の鮮やかさに嫉妬したり。でもやっている途中は絶対に褒めるもんかと思う(笑)

・きみが手を離れし書庫に駆け寄りて 貪り読みてたどる面影

はっしゅはっしゅ2007/06/20 22:39そんなに頭を使うから、知恵熱が出るんですよ。

otama-nekootama-neko2007/06/20 22:46今39、1℃です。脳がゆで卵。明日死ぬかも。別世界みてます。わたしはカモメ。熱くて眠れないっす。

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2007-06-10-Sun忌明け

[] 羽根ペンでラクガキ 00:14  羽根ペンでラクガキ - 風呂場猫のハタ織り を含むブックマーク はてなブックマーク -  羽根ペンでラクガキ - 風呂場猫のハタ織り  羽根ペンでラクガキ - 風呂場猫のハタ織り のブックマークコメント

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土曜日、道ばたに落ちていた鴉の羽根。

鼻を近づけると乾いた毛皮の匂いがした。

犬のに似ている。もしかしたら、狼の匂いって嗅いだことないけど、

こんなじゃないのかしらと思ってみたり。

インクをつけて、ちょっとラクガキしてみた。

なんだか楽しい


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[] 湯治場 10:46  湯治場 - 風呂場猫のハタ織り を含むブックマーク はてなブックマーク -  湯治場 - 風呂場猫のハタ織り  湯治場 - 風呂場猫のハタ織り のブックマークコメント

 昨日、午前中は祭壇を片付けた。祖母の四十九日が終わり遺品の整理などをボツボツとした。着物の虫干しをしながら、あらためて「質素な人だったんだな」と思った。身にまとったところを一度も見たことのない着物がたくさんあった。袖を通してみたが、私にはどれも裄が足りない。残念ながら、祖母と体型が似ている叔母の手に渡るのだろう。


 午後は出かけた。美術館にいった帰り、思いついて温泉街に立ち寄った。

 温泉にいきたいと思ったのは、美術館で見た絵に「白鷺伝説」を描いたらしきものがあったから。白鷺伝説とは、足を怪我した白鷺が岩の間から出る水に足を浸したらみるみるうちに調子がよくなって飛び立っていったのを、偶然に村人が見ていて温泉が発見されたというもの。たぶん、飛鳥とか天平とかそれ以前の時代の話だ。その絵は小さかった。濃い藍色の空のした、片肌を脱いで物思いに耽る女の肩越しに流れ星。ふわりと飛びたつ白鷺。絵はちょうど出口のあたりにあって、まるで順路を示すひとさし指の絵みたいだと思った。少なくともわたしにとっては暗号めいた標識になっていた。今日、ここに白鷺を見つけたわたし。素敵だ。


 道後温泉の本館は、アニメ映画千と千尋の神隠し」の背景のモデルにもなった古い木造の建物だ。坂を降りながら見上げると、二階の欄干から浴衣のお婆さんが柱にもたれてお茶を飲んでいる。目が合ったので会釈をしたら、こっくりとかえしてくれた。

 入り口の小窓で小銭を払った。400円。高いのか安いのか。石けんとタオルを50円で借りて、いちばん庶民的な「神の湯」に入った。もうすこし上等な「霊の湯」もあるが、ひとりなのでエコノミーでじゅうぶんだ。

 高いほうのお風呂だと、浴衣を貸してくれて一時間程休憩ができる。個室の欄干から温泉街の路地を見下ろし行き交う人たちを眺め、湯上がりの火照りが落ち着いた頃にお茶が出る。天目茶碗に茶菓子を添えて仲居さんが運んできてくれる。ずっと昔、そこで過ごしたことがある。海を越えてわたしを迎えにきた男と一緒だった。寄り添って欄干で涼んだ。浴衣越しに感じた放射熱を覚えている。トクトクと早い心臓の音。数日後、わたしは戸籍を移し、三年足らずを違う名前で生きたのだった。


 温泉は混んでいた。湯船から壁画がみえる。オオクニヌシノミコトとスクナヒコナ。体調を崩したスクナヒコナを大きな掌にのせて温泉に浸すとたちまち快復し、お陰でほらこんなに良くなりましたよと、石の上で小躍りしている絵だ。調子のいいやつめ、本当は仮病だったんじゃないのかとデコッパチをしたくなる。

 千と千尋の映画のなかの神様たちは大勢でツアーをくんで湯治にきた。オシラサマは巨大な大根の姿。そういえば、大根という野菜は偶然とは思えないくらいエロティックな造形に育つことがあるよなと、目の前の同年輩の女の腰肉のつき具合を眺めながら思い出した。ふだん衣服の奥に隠されているものもここでは当たり前に晒されている。ゆるんだ肉体の線は多弁だ。本人が「とても人様にお見せできる物ではないから」と、恥じ入って隠そうとしてこそ淫靡にもなる。湯の中に揺れるわたしの足もなかなかの貫禄で、もはや実用のみで観賞用にはなり得ない。ぐったりと湯船につかっていると、あちこちの体のねじが緩んでいくのがわかる。湯船を出て最後に冷水を浴びた。


 帰り道、駐車場の近くの木陰で鴉の羽根を拾った。なにかで読んだが、鴉という鳥の死骸はめったに見つからないらしい。鳩や猫の死骸は道ばたに落ちているのを時折見るが、あんなにたくさんいる鴉の死を見たことがないのはなぜだろう。賢くて抜け目のない鴉たち。人間ごときに亡骸を見せてなるものかと、彼らの掟があるのかもしれない。鴉が息絶えるのはどんな場所なのか。深い森の奥。鴉の死体で出来た小山。わたしは鞄の中に羽根をしまった。ノースリーブの腕に日差しが心地よかった。


 夜は、久しぶりに三味線お稽古に顔を出した。歌舞音曲の類いも本日解禁というわけで、気合いを入れて「長持ち唄」を唄った。これは、娘を嫁に出すときの祝い唄だ。白装束の祖母が若い女の姿にもどって、川の向こうからわたしに手を振っている絵が見えた気がした。

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akky20050605akky200506052007/06/11 00:57烏の羽で絵を描いちゃうなんてすごいですね。
僕も子供のころに飼ってたインコの羽(抜け落ちたやつ)で字を書いたことはありますけど。インコの羽はほとんど無臭でした。やっぱり野生の動物の匂いは違うんですかね。

otama-nekootama-neko2007/06/11 01:17インコ!鳥かごの前で座り込んで字を書くアッキー少年の絵が浮かんじまいました。眼鏡とサスペンダーの半ズボンの男の子。で、やっぱり羽根の匂いを嗅いだのですね(笑)
さっき描いてて思ったんですが、鴉の羽根って線に味が出て面白いです。ちょっと遊んでみます。

akky20050605akky200506052007/06/11 09:12眼鏡はビンゴです。実際にかけはじめたのは中学生になってからですが、小3ですでに視力0.3でした。僕はお玉さんの中でのび太クンみたいなイメージなんでしょうか。さかしまリングはジャイアンみたいにおっかない人が多そうなのでビクビクしているところです(笑)

otama-nekootama-neko2007/06/11 21:24ジャイア…(笑)お玉の脳内にアッキーさんのイメージはブログのアバターそのまんまで刷り込まれちゃってます。そういえば、のび太クンに似てる? それしにても、さかしまリングにいろんな個性が参加して刺激的な場になってきましたね。緊張しながら興奮していますよ。ここに呼んでもらったかぎりは、毎日なにかしら自分もいいものを創っていけたらいいなあと思ってます。アッキーさん、いま書かれている物語、苦心しているみたいですね。出来上がりが楽しみです。

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2007-06-09-Sat逢瀬

[] 瀬音 11:34  瀬音 - 風呂場猫のハタ織り を含むブックマーク はてなブックマーク -  瀬音 - 風呂場猫のハタ織り  瀬音 - 風呂場猫のハタ織り のブックマークコメント


河原の石は月明かりに洗われて足裏を冷やし

黒くぬめった小魚たちが踵をすり抜けていく

屋形船の灯が通り過ぎるのを待ってそろそろとゴザを敷く


白粉の染み付いた襤褸の上に横たわり脛の内側を月に晒すと

歯のない真っ暗な空洞に小ナマズが鰭を震わせ潜り込んできて

切られた舌の古い傷口をせわしなく突ついている



ヤニで汚れたシングルユースの壁や小窓に

テレビの点滅が蒼くゆらめいて映るのを眺めながら

骨だけの魚になって冷えてゆく自分を感じた

10年かけて醜く食い散らされた最後の肉片が水中を漂っている

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2007-06-01-Fri5月の作品

[] 山間道路  22:13  山間道路  - 風呂場猫のハタ織り を含むブックマーク はてなブックマーク -  山間道路  - 風呂場猫のハタ織り  山間道路  - 風呂場猫のハタ織り のブックマークコメント


以前、少し書いたが。

http://c-u.g.hatena.ne.jp/otama-neko/20061115

送迎の車の中で手紙の束を渡されたことがある。



誰にも内緒で、手紙を読んでそのあと燃やしてくれと頼まれたのだ。

老いてはいるが、近衛兵だった頃の面影を残した堂々とした声で、

確かにお願いしましたよ。と念を押された。



家に帰った私はそれを少し読んだ。

でも、その先を読みすすめることができず、

かといって、燃やしてしまうのも怖くて

そうっと引き出しの奥にしまって、鍵のかかる音を確かめたきり、

約束はまだ果たせていない。



彼はもうすぐ90歳になる。

この半年の間に、がたっと老け込んだ。

長々と後部座席から説教をすることもなくなった。

時折、ろれつの回らない声で、思い出の断片を語ることがあったが

それも少なくなってきた。

たまに泣く。


誰にもわかりはしないのだ、ここで降ろせ!降ろさんか!と吠えて暴れる。


私は運転席を降りて、バンの後ろのドアに走りよる。

無理矢理に降りようとする巨体を押し戻して、隣に座る。

肩を抱き、さする。手を握る。

どうしていいかわからず、背中を撫で続ける。

落ち着くまで、しばらくの間、黙ってそうしている。

たまに泣く。


ぼやけてかすむ、広大な段々畑はすべて彼の持ち物で、

くねった農道に車を停めて、べそをかいた二人の子ども

日暮れまで、白い花の香に身をゆだねている。



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今月の課題に、なんとか間に合いました。

      ◆ 弥生『梅うぐいす』


入院中のベッドで、紙と鉛筆で書きはじめたのが最初でしたが、毎日書いては消しで、たったこれだけ書くのに、おそろしく時間がかかってしまい、自分でも、なんて鈍臭いのだろうと情けないです。まだまだ推敲を続けたいと思っていますが、一度くぎりをつけてアップしました。書くことはなかなかです。でも、少しずつ進歩していきたいものです。



絵は四つ切りサイズのケント紙に描いています。

家のスキャナには入らないので、デジカメで絵の写真を撮って、それをトリミングして使いました。



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2007-05-20-Sun書いたり、消したり

[] 湯気 23:08  湯気 - 風呂場猫のハタ織り を含むブックマーク はてなブックマーク -  湯気 - 風呂場猫のハタ織り  湯気 - 風呂場猫のハタ織り のブックマークコメント


年寄りの入浴介助の仕事をしていると

いま、心を許してもらっていると、実感する瞬間がある。

他人に身体を洗ってもらうとき、ひとは無防備になるようだ。

素肌を晒すことで、心まで裸になってしまうのだろうか。

服を着ているときとは、空間の密度が明らかに違うと感じる。


思いがけない話を聴けることもある。

夫にも、親にも、子にも、孫にも、こんな言葉はきっと

今まで誰にも話せなかったろうと思うようなこと。

話す機会などもてなかっただろうなと思うようなこと。

ありがとうと、声をつまらせて、わたしの手を握って離さない。

ひとのそんな気持ちに立ち会うとき、心が震える。

子どもにかえった人を石けんの泡が包んで、風呂場の湯気はいつでもあたたかい。



そんな毎日の出来事から発展させた物語を書いている。

思ったより長くなってしまった。

いらないところを削ったり、表現のしかたを見直したり、もう少し整理したいが、迷って難航している。

読み書きに洗練された人なら、描くべきところと、そうでないところがバシッとわかるのだろうか。

月末までまだ少し時間があるので、もっと煮詰めてみようと思う。

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