私は毎日すべての事がだんだん良くなる

2006-12-11『狼煙』について

tatsu_del_cielo20061211

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と、書きながらも僕は言い訳てぇヤツをしない人なので、潔くみなさんにバッサリやられます(笑)。


ただ、今回の参加が予想もしなかった展開だったので、そのあたりの「煽られ」も含めて綴っていこうと思います。


まず、きっかけはお玉さんの mixi の日記から『呪文』に出会ったことです。僕の評にも書いたのですが、ファーストシーンの美しさにしばし時を忘れ、その後は一気にお玉ワールドに絡め取られていました。正直言うと、まともにコメントするとえらく体力使いそうだったので、mixi にサラリと感想を書いただけなのだけれど、お玉さんから「コメント欲しい」と(笑)。

改めてもう一度『呪文』を読んでみると、所々「言い足りないんだろうなぁ感」を感じながらも、それが物語を破綻させているワケではなく、むしろ表現しつくせないもどかしさとなって、切なさをいや増している。

僕は勝手に「お玉さんはこれを書きながら(描きながら)、包容力への憧憬をファーストシーンに凝縮したに違いない」と思い込んでしまったのでした(笑)。

どこにも自分を満たしてくれる場所はない、今そばにいる男もすでに自分の知らない世界の住人になっている……そう「わたし」は思っているけれど、実は男も居場所を失っていたとしたら? 男も包容力を求めているのに見つからない諦念の中にいるとしたら? そんなふたりが共有する数時間を対比させてみたらどうだろう? それが最初の鏡への呟きのシーンとして顕れてきました。

僕が意識したのは「お玉さんの時間」に合わせるということだけ。あくまでもコメント(やたら長くて申し訳ないけど)のつもりだったので、お玉さんが感じ取ってくれればいいや、と軽いノリだったです。

コメント書きの所要時間は約一時間でした。


> namgen said

http://c-u.g.hatena.ne.jp/namgen/20061208

ある意味では(3/呪文:id:otama-neko への南無さんの評)でのミラー越しと言うことになり答えは出てるも同然である。


見事に看破されてます。かなわねぇなぁもう(笑)。


「お玉さんの時間」に合わせるということで、それ以前の男の「物語」は排除しました。返歌(返コメ?)であれば、そこは不用だからです。

ただ、驚いたことにいつの間にか『コンポラG 第1回ショート・ストーリィ』にエントリーされている!

こいつぁえれぇことになったぞぉ!


> BOBOBO said

http://c-u.g.hatena.ne.jp/BOBOBO/20061206

私だったら絶対しませんが彼女(お玉猫)と同じ土俵に上がったのは意欲的だったと思います。

まあ、ベタなアメリカ映画だったりしますと「中年男の危機感」はポルシェ911を買って解消します。


返コメなもんで、同じ土俵なんてもんじゃありませんって(苦笑)。それから日本の落ちぶれ冴えない男にポルシェ911なんて買えるはずもなく……そんなモンあったらすぐに売っぱらっちまうです(笑)。


> susibar said

http://c-u.g.hatena.ne.jp/susibar/20061205

アイテムのせいで、いまいち、男の落ちぶれ感が希薄になってしまった……


これはスミマセン。たまたま「プロシュート」にも魅き込まれてしまったものですから、ついついそこも突っ込んでしまい……。タネを明かすとですね、蘊蓄くさく書いた「プロシュート&パルミジャーノ・レッジャーノ」ってぇのは、ドトールのミラノサンドCセット(http://www.doutor.co.jp/service/dcs/dcs_menu.htm)なワケで(爆)。

お玉さんごめんなさい! 興醒めっすよね(笑)。


> deepred_9 said

http://c-u.g.hatena.ne.jp/deepred_9/20061209

「そして俺は/迎えてくれる暖かみなど/微塵も期待できない/西向きの部屋の灯りを叩き消して/ドアを開けた。」の部分、改行しなくてもいいのに……


なぜ、この文にこれほど改行を入れたのか、ご指摘を頂いてからよくよく考えてみました。

この男の血と汗と涙の染み込んだ部屋を出て行くときに、しかも複雑な想いを胸に抱いて昔の女に会いに行くときに、「滑らかさ」は無縁と思った……ラシイのです、書いた時は。

そもそも全体的に改行を多く使っています。これはこの男の無愛想さと無常観をそれで現せないかと思った……ラシイのです。

自分で捉えた映像は、文と同様にやはりブツブツと途切れ、過去の栄華のワンシーンがカットバックされる……そう、お玉さんのファーストシーンに呼応するように。


> puyop said

http://c-u.g.hatena.ne.jp/puyop/20061130

虚勢を張りたいのであるが、運気が下降傾向の男の、微妙な心の動きは良く出ていると思います。

人物の作り込みも、即興で、しかも結構短い時間にしては、ちゃんと出来ていて、それでいて、もけさん・・・いや、ここでは辰さんではない。


あ〜、なんでぷよさんにはこれが「もけ」だと判るんだぁ?

堪らんです(笑)。勘弁してくんないっ!


> PacoGarcia said

http://c-u.g.hatena.ne.jp/PacoGarcia/20061205

デコレーション過多の感は否めない。食傷してしまうのである。

また、主人公のキャラが「復活の狼煙」を上げようと目論む男にしては弱い気がする。男からは矜持というものを感じさせられなかったのだ。昔のオンナに縋りたくなる男が、果たして「復活の狼煙」など上げられるものだろうかと。むしろ過去のオンナを、再び立ち上がるための踏み台にしてやろう、くらいの鬼畜ぶりがあってもよかったのではないかと思うのは、あまりにも勝手であろうか。


やっぱりオーヴァーデコレイティヴはバレバレなようで(笑)。

「復活の狼煙」を上げようと目論んでいるというより、上げられないんだろうなぁと落ち込んでおり、矜恃はおろか鬼畜なんてぇものとは無縁もいいところ……そんな男にしたつもりです。

そっちに行くなら「きんぴか」的なピカレスク浪漫に行きたいところですね(笑)。


> h_cat said

http://c-u.g.hatena.ne.jp/h_cat/20061205

申し訳ないがダメ出しします。作者の女々しさと経験の乏しさが露呈している。頭の中だけで数々の恋愛をこねくりまわしているとこうなります、の見本。お利口そうな単語を羅列するだけでは伝わらない心情というものがある。北方ではないが『ソープに行け』と言いたくもなる。登場人物の一瞬を描くには、その人物の生きてきた背景を全て思い描くことが重要であると思う。思い上がりの偽詩的な文体・文字列に作者自身が酔っているかぎり、読み手には響かない。


さて、いきなり浴びた C_U の洗礼(笑)。

h_cat さんの眼には、僕がそんなに青臭く映っているのでしょうか。これでもそこそこ「熱い場面」はくぐってきているつもりなのですが(もっとも南無さんたちは鼻白むでしょうけれど)。今さらソープに行ってどーすんの? 的なところもあるし(笑)。あ、取材ならアリですね(笑)。

「お玉さんの時間」に合わせて「俺」の背景を追いやったためにそう思われたのかもしれません。ただ、今後その背景(過去)を描けるかどうかは自分でも不明です。僕にとっては、お玉さんの描く「わたし」と「俺」が共有した数時間だけを観ることができればそれで良かったので、悪しからずです。

昔はそれこそ小難しい単語や横文字を並べて酔っていた時期もありましたが、さすがに卒業したです。今は判りやすくてかつ綺麗な言葉を選ぶように心がけてはいますが、それがまだまだ消化不良なんでしょうか。

学ぶってぇのは、いつまでも果てしないものですね。


> otama-neko said

http://c-u.g.hatena.ne.jp/otama-neko/20061209

まるで返歌のようにこの文章をいただきました。……女目線とは違った視点に書き換えて、まったく異なる物語にして見せてくれたこと……推測ですが、辰さんはこの女の独白の中に作者である私の哀れさをみて同情をしたのではないでしょうか。そうして、女の救いになるような物語を考えつき、思わずコメント欄に貼付けてくれた。そんなふうに感じています。


同情というものは多く高所から見下ろすカタチになりがちです。僕はあくまでもお玉さんとは等質でありたいし、このやり取りを楽しむためにはそれは絶対条件でした。以前にもコメント欄でお玉さんの文章に応えたことがありましたが、その時とまったく同じです。

こうした文を書くのは僕的にはとても珍しいのだけれど、かえってそれがいい刺激になったです。

「俺」は、ある意味実在の人物かもしれません(笑)。



……と、『呪文』に絡め取られてから怒濤のような一時がようやく過ぎ去ろうとしています。

評をくださった方々、心からお礼を申し上げます。

また、僕の参加を認めていただいた C_U の寛さに感謝します。


ありがとうございます。

これからもよろしくお願いします!

susibarsusibar2006/12/11 16:38なるほどなぁ・・・。チーズとハムからドトールの商品が連想できれば小市民的な雰囲気がただよってきますね。

辰2006/12/11 16:55★susibar さん。
意外とキザなヤツの裏を覗くと、ほとんどがこんなモンだったりするかもですね(笑)。
男ってぇヤツは虚勢の塊っすから(爆)。

otama-nekootama-neko2006/12/11 19:04この「呪文」という短いお話を書いてよかった!とここにきて思いました。ある意味私の私小説でもありますが、辰さんの「書きたい気持ち」に火をつけたのなら愉快です。みなさんの評への返事をひとつひとつ読ませていただいて、とても勉強になりました。こんなにも読み込んでもらえて幸せです。ありがとうございます。

辰2006/12/11 19:21★お玉さん。
およそ小説ってものは、どっかしら私小説になっちゃうものラシイです。僕も「俺」がまったくの他人とは思えないところがあり(笑)。
でもね? お玉さんは前っからホントに火ぃつけるのがうまいっす(爆)。
江戸っ子てぇのぁ簡単に燃えあがっちまうもんで。だから火消しなんてぇのが居たりする(違)。