コンテンポラリィ・ユニットGのトピックツリー

  • [走書き]リサイクルショップ id:puyoppuyop 08/22 18:04:26
    「パパ、トイレで誰か泣いてる」 中学2年の凛々子が、起こしておびえた声でそう囁いたのは、もう夜中の2時過ぎのことだった。 一瞬、寝ぼけているのかと思ったが、最近は、パパは不潔だとか近寄るなと言って俺から距離をとってる凜々子が、俺のパジャマの裾を掴んで小刻みに震えている様子は、寝ぼけているですまされることでは無さそうだった。 念のため、後ろを振り返ると、一度眠ると何が有っても起きないママが、ぐっすりと眠っている。 親子三人がここに揃っているのに、トイレの中で泣いている奴がいるとすれば、侵入者に違いない。 「 ...
  • [music]:声をあげよ。:MAKE SOME NOISE id:bluescatbluescat 07/12 00:00:00
    [asin:B000QUCUJI:detail]  先日、iTS (iTunes Store) をのぞいていたら、   『Make Some Noise: The Amnesty International Campaign To Save Darfur/メイク・サム・ノイズ:キャンペーン・トゥ・セイヴ・ダルフール』   http://phobos.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewAlbum?id=255144028&s=143462 ...
  • [わたくし的わたくし]映画は意外とおもしろかった id:namgennamgen 07/15 21:11:33
     一昨日「虚業」の映画版DVD『闇金の帝王』が東京の制作サイドから贈られてきた。中型の封筒を開けると簡単な文面と製品版パッケージが2つ入っていた。最初に見たのがビデオテープのプロト版で、もう二年近く経っているので内容も薄れていたがさほど製品版と中身が変わらない印象を受けた。ただ画面の鮮明さとドルビーサラウンド音は抜群で、これがあれかというくらいの差を感じた。その日が初めて見させて貰ったような気分でみていたことが奇妙であった。原作では法律的な部分についての難解さを避けることはしなかったが映画ではそのエンター ...
  • [わたくし的わたくし]うーむ、わらい id:namgennamgen 08/09 15:17:01
     [http://namgen.tumblr.com/post/45281868:title=「うーむ、一愚翁。洒落たマネを…。一体どうしたらいいものか。。。」]  前エントリィで「心的現象論-序説」を再読中であることを書いていたのだが、twitterでのやり取りの中でついに本日私の手元に。そのいうところの「本論」が翁より届けられた。たっぷり分厚く2段組となっていて、おいそれと読破するのが困難そうに見える。が、とにかく、「序説」の再読のスピードを上げなくてはなるまい。しかし、この送られた「本論」レンタル本 ...
  • [わたくし的わたくし]吉本隆明という巨人 id:namgennamgen 08/05 23:30:35
     はてGは久し振りの更新になる。これも怠惰ゆえのことでしかない。表題にもあるようにここ20日間ぐらいの連日の猛暑でそうとう体力が消耗している。特に最近の日々は蒸し風呂地獄みたいで、やはり年は取りたくないものだと痛感している。私の住んでいる富山県と云うところは地形も地勢も北陸三県の中で夏だけは過ごしたくないところだと思われる。高温多湿の見本みたいな地域で富山湾から吹き込んでくる海風によって、ほぼ毎日のように湿度が87%越えとなる。今日から三日間県の食中毒警報とやらが出ている。いったいそんな警報がいつからある ...
  • [わたくし的わたくし]消えゆくはてなリング id:namgennamgen 03/07 15:52:00
     久しぶりの更新となった。三ヶ月ぶりなのです。皆さんいかがお過ごしでしたか?  長かった正月休み明けから仕事に追いまくられていました。ま、つまり埋没していたわけです。むろんコンポラGは読んでいましたが。月日の過ぎるのは早いもので一月のエントリのなかで書いた「はてなリング」((※「[http://perversity.ring.hatena.ne.jp/bbs/6:title=さかしまリングの終了について]」))ははてなサービスの終了と共に4月に消え去ることになったり、まぁ、ショックといえばショックだったん ...
  • [書架]批評の本質 id:namgennamgen 12/23 16:04:38
    保坂和志と高橋源一郎そして笙野頼子氏等に端を発した『小説は小説家にしかわからない…』事件って『事件』なのかどうかは別としてなんか色々とネットをヲチしてたんだが私から見ると「論争」といえるものなのかどうか分からない。一種の文壇政治ゴシップみたいに思うのは不遜であるかも知れないが見え隠れする作家という矜持に違和感みたいなものを持ってしまった。いわゆる作家先生の鼻持ちならなさみたいなものに不快の念を禁じ得なかった、と云う風に言ってもいいだろう。しかし今となれば記憶の隅っこに移動してしまっていて当初感じた苛立 ...
  • [diary][blog]「決して暴力はふるわない。大切なものがあるから。」に潜むもの id:bluescatbluescat 08/25 00:00:00
     夏休み、四日目、五日目。それぞれ、遠出して山に登ったり船に乗ったり、近場をウロウロしてシャガールの絵を鑑賞して涼んだり……。この辺りの話を書こうと思っていたのだけど。また別の機会にでも。  翌日は、通常通り出社して仕事をした。せっかく取った休みを返上して、フツウに出社して、フツウに仕事して、フツウに帰宅するというのも、なかなか痺れるものだ。いつもと同じようにつかれた身体をひきずるようにして表参道をとぼとぼ下って、原宿駅に向かって。  人気のない深夜の原宿駅改札を抜け、ホームへ降り立つ階段を下り ...
  • [movie]:色覚するということ。:デイヴィッド・リンチ id:bluescatbluescat 07/16 00:00:00
     まもなく、デイヴィッド・リンチの新作、『インランド・エンパイア』 が公開されますね。  (7/21~ 恵比寿ガーデンシネマ他)  各メディアのあらすじ紹介を読むと、どうやら、前作 『マルホランド・ドライヴ』 の流れを汲む、現実と虚構が交錯する、めくるめくような陶酔の世界……の模様。 ハリウッド女優(ローラ・ダーン)が未完のポーランド映画のリメークで再起を狙うものの、次第に現実と、映画や虚構の世界の区別がなくなっていくという物語  映画制作発端からやがて奇妙な世界へと引きずり込まれ ...
  • [わたくし的わたくし]久しぶりに詩集を注文する。 id:namgennamgen 10/06 14:09:46
     『稲川方人全詩集 1967-2001』をアマゾンで注文した。自分の世代に近い詩人は懇意にしていただいているM((井上瑞貴いのうえみずき:詩人『坂のある非風景』ほかコラムニスト。はてなダイアリの『M’s Library』では新旧含めての詩作品が読める。))さん以外殆ど知らないので楽しみにしている。私とMさんとはたぶん数年の年齢差があるので1948年生まれの私としては稲川方人((稲川方人いながわ・まさと:1949年生まれ。編集者・詩人。詩集に『封印』『君の時代の貴重な作家が死んだ朝に君が書いた幼い詩の復習』 ...
  • [走書き] 犬のこと id:puyoppuyop 07/19 15:47:30
     まろんは、Mさんがいつも連れている黒いラブラドールリトリバー((画像提供先:EyesPic http://eyes-art.com/pic/))の盲導犬である。 「おはようございます。Mさん。」 「おはようございます。今日も暑いですね。」  毎朝、私がMさんに挨拶する時、まろんは、私の方をちらりとみて、パタパタと軽くしっぽを振る。  一度、その事をMさんに言うと、Mさんは笑ってこう言った。 「そういう行動をするのは、本当は盲導犬としては失格なんです。  なのにこいつは、私が見えないのを良いことに、こっそ ...
  • [ろびー]能力 id:h_cath_cat 05/22 22:14:05
    私には動物並みの本能的察知能力があって、それは決して幸福には役立たないのですって。 でも私が何を幸せと思うかは誰にもわからないわね。 たとえば鈍感なふりをして相手を飼い慣らしてから何喰わぬ顔でポイと捨てる瞬間なんか最高に幸福だった。
  • [コンポラG]自らが立ち位置を見よ id:namgennamgen 06/19 21:38:38
    f:id:namgen:20060919220156j:image Mさんの「[http://freezing.blog62.fc2.com/blog-entry-301.html:title]」とid:akky20050605:20070619:1182182742を読んだあと少し書いてみたい。  「スタイルとはなにか9」を終えたあと、しばらく、こちらを慣らし運転みたいな状態にしている。ポオについてのここでの論を編集し直して「幻夢の果て-Edgar Allan Poe-」としてC-Uにアップしたあと、あ ...
  • [愚民]予告編テスト id:namgennamgen 03/08 08:11:59
    [http://www.ozawa-factory.com/?page=library&cat=video&video_id=16:title=「闇金の帝王」予告編]
  • [ろびー]病巣 id:h_cath_cat 06/12 07:35:07
    >結果的に何か正義が勝利したような印象があって、           それはまずいかな、と思いました。 ほんの小さな悪が大きな悪に絡めとられた、そういうことでしかなかった、と項垂れたまま言っておきましょう。少なくとも私自身がそのあたりを自覚しているということを表明しておく必要があるようです。これが私なりの精一杯の自嘲です。 それはまずいかな、と呟いたあなたへ。 そんなに悪くはなかったはず、のあなたへ。 そして悪についてひんやりと語った、親愛なるあなたへ。 しかし私は悪意だけを見つめて生きてきた ...
  • [愚民]生きるも地獄、堕ちるも地獄、ってオソロシイ id:namgennamgen 05/28 23:18:28
    [http://c-u.g.hatena.ne.jp/namgen/20070502/1178033862:title=「虚業余聞」]とかですが。  みなさん買って、いやいや、レンタルになればそれでもいいです。製品版がもうじき送られてくるようだが、スゴイ写真だな。驚いちゃったよ。  ようやく7月に出るということでアマゾンにリンク向けました。ということでご協力お願いします。早過ぎか(笑)  制作元のGPミュージアムは以下のリンク先へ行き新作情報「7月リリース作品」をクリックすればジャンプします。つまり予告 ...
  • [スタイル]スタイルとはなにか 9の5 id:namgennamgen 03/22 13:57:17
    ポオについての雑記  ポオの生涯に於いて書かれた詩は全部で63編といわれていて、創元推理文庫の『ポオ詩と詩論』[asin:448852205X]の中に福永武彦と入沢康夫の手によって翻訳されている。その翻訳の中身については別途その「文庫」を読んでいただければいいかと思う。そのほか原詩であるオリジナル・テクストについては『The Work of Edgar Allan Poe』でその殆どを読むことが出来るので一度原文を味わって貰うのも良いかと思う。また1831年以降(軍からの退役以降)のポオの年譜については ...
  • [コンポラG]なぜ私は今も書いているのか id:namgennamgen 04/28 16:52:22
     私は私自身をよく知っているつもりだ。そしてまた私は今最低の気分になっている。また私は私自身のことをここコンポラGで誰かにわかって欲しいというつもりも今となれば無くなった。心の奥底にしまってきたものを今後少しづつここに書いてゆくつもりだ。またここで書くことについては古くさいと言われようが狂人と言われようがどのような批判も受けてゆくつもりである。そしてこういう言辞で皆さんが共にやることが出来ないと思うならば去ってゆけば良しと思うようになってきている。こんな事は久しぶりに起きた心の現象である。また言っておくが ...
  • [こんぽらG]読まれてこそ id:h_cath_cat 04/24 13:16:59
    結論から言うと私には反論などない。誰にどう読まれたとしても反論などあるわけがない。むしろこのように私個人が持ち得ない視点から読み解いていただけることは宝である。 C-U内部(非公開フォーラム)では寸評会や入会審査などがあり、他人の作品について批評することを避けられないのだが、私は南無さんの評だけは常に信頼している。絶対的にブレがないからだ。他メンバーがダメだというわけではない。読み手となるのはいつの時代も、そういったブレを内包する「わたし以外の人」であり、そうでしかないからだ。 作品についての『長所』を知 ...
  • [ぶろぐ]すとりいとふあいた id:h_cath_cat 03/30 05:27:17
    「だって、母ですもの。」 こんなセリフを目にしたのです。 思わず拳を握りしめてフットワークを開始してみたけど 病み上がりでフラフラなのでやっぱ長渕キックにします 急所を狙いますよ。一言も発しないまま。 理由などいらないのです。いらないのです。
  • [わたくし的わたくし]intermission id:namgennamgen 03/19 22:54:17
     ここ数日、資料として本ばかり読んでいる。こんな行為はここ最近無かった。記憶の減衰に襲われているんじゃないかという私自身の己に対する疑惑の裏付けのために読み直す書籍類が多い。読むものも系統立てられると言えるほどのものではなく、思いついたところから始めているといった具合だ。仏典関係は比較的よく憶えているのだが、聖書関係はまるで歯抜け状態になっている。自分の日常の中で遠のいてゆくのだろうか。もっとも家を出るときに殆ど書籍というものを置いてきてしまっていることは何度も書いている通りである。語学力ていうか、オリジ ...
  • [kyoto] 村山たか女が見た淵  -金福寺- id:ao_lazwardao_lazward 01/14 00:00:00
    f:id:ao_lazward:20070114232153j:image  さほど広くはない京都の街でも少し北の方まで行けば、洛中(京都の中心部)とは気温も雨や雪の量も違います。東山三十六峰のひとつである瓜生山(うりゅうざん)の麓辺りも、今の季節は肌を刺すような寒さを感じる日が多いところです。  JR京都駅からバスで1時間近くもかかるこの辺り、決して行きやすい場所ではないのですが、宮本武蔵と吉岡一門との決闘の場である一乗寺下り松(いちじょうじさがりまつ)から北へと道をたどれば、詩仙堂(しせんどう ...
  • [愚民]愚民的謝辞 id:namgennamgen 01/29 22:42:53
     「ブログ・バトル・ロワイヤル」を終えてとりとめのない事等を書くことになりますが、やる前、やってから、終了してから、に大まかにわけても、愚民である自分の予想はほとんどハズレた。原因はいろいろといえるがブログ界の一端を垣間見せてもらったと思う。「無効投票」が出るんじゃないかと心配している自分の「滑稽」さがそれを表していると思う。もともと小難しく考えてもどうにもならなかったことでしかないのだと思う。以下自分の気持ちを書かせていただく。  akkyさん、[http://blog.drecom.jp/akky09 ...
  • [スタイル]スタイルとはなにか。7 id:namgennamgen 11/22 23:54:39
      言葉というものには性(性区別)というものが有るのだろうか。ランガージュという大きな体系の中では有るといえる。しかし書かれた言葉の場合はどうなるのであろうか。たしかに言葉の構造について語ることは難しい。言葉のもつ社会性という方向を抜けたところでシニフィエに依存すればシーニュの構造に言及したスイスの学者((Ferdinand de Saussureフェルディナン・ド・ソシュール:本論1の*2を参照))の論を拾い集めなければならなくなり、それは重要なことではあるが愚民としての任ではない。ただこういう風に簡単 ...
  • [愚民]愚民的想像力 id:namgennamgen 01/23 15:01:16
     人間はどうも逃れようもない幻想をもつように自らの手によって仕向けられている。そんな思いを抱きながら人生の晩年を迎えようとしている自分なのだが、べたにそうかと言えばそうでもないように思うのも人間である。意識の下降する状態に陥ってしまうひとつには抗いようもない死というものがあると云うことも挙げられるだろうし、たとえそれ自身が観念の中で自己完結させようとしても残滓みたいなものは残る。云うならばその残滓みたいなものからあらゆる人間の創造的な営為というものが生まれてくるのだろうと思う。たとえそれがなんの意味がなく ...
  • [コンポラG]noon75氏と共有するテーマは『陥穽』。 id:namgennamgen 12/16 12:54:12
    このエントリは編集・追加が行われる 参加資格、ジャンルは問わない。つまり良質であり悪意ある参加で無い限り、テーマを汲んでいれば誰でも参加できる。コンポラGメンバーの参加、不参加は各自自由。発表エントリのトラックバックを以って参加とする。 発表は随意時((書き場所はどこでも良い。このエントリにトラックバックを打ってもらえれば本エントリ文に追加明示する形をとります。))、〆は2007年1月14日((C-Uにおけるメンバー課題や連載もの、その他文学賞に取り組んでいる者もいることからそれらの〆も考慮にいれた。参 ...
  • [コンポラG]「ブログ・バトル・ロワイヤル」参加エントリ id:namgennamgen 12/19 00:21:13
     テーマは陥穽 [http://c-u.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=215:title=「スッタニパータ」]:id:agrico(2006/12/18) [http://c-u.g.hatena.ne.jp/susibar/20061219/1166484026:title=「漬物蔵」]:id:susibar(2006/12/19) [http://noon.serio.jp/2007/01/post_61.html:title=「人殺しの血」]:id:n ...
  • [愚民]ラブ・レターは苦手だな。 id:namgennamgen 12/16 15:53:55
     ま、ここに関するところから辿っていくとオモロイ野郎というかストーカーとか、noon75氏が言わんとするところも分からないではないと思うようになった。こうなると野次馬等の出汁に使われたような気がしないでもないが、無理解とか読解力とか以前の問題としてヴァカはいるもんだなと思った次第です。ブンガク・サークル?いつの時代の死語を語っているんだよ。ブンガクセイって、文系のせいがくのことでも指すのか?オレもよくわからなくなってきちまった。  文学サークルに対する挑戦状という試みにしても、イベントとしては興味深いと ...
  • [ろびー]男という人間 id:h_cath_cat 12/16 21:34:47
    男を愛し男を産み育てるようになってから女である私が思うこと。 男はいつか一度は自分の存在を完璧に潰されなければならない。完膚無きまでに。どう足掻いても太刀打ちできない大人の男に出会わねばならない。男が真の意味で男になるためには、躓くべき存在としての“真の男”が必要なのだということ。 私は女であるから女のことはわかろうと思わなくてもわかってしまう。たとえその女が主婦であろうが少女であろうが売春婦であろうがキャリアであろうが引き籠もりであろうが病んでいようがいまいが。 男が影響されるべきは男。男である。 ネッ ...
  • [愚民]愚民の鳩首会議。2006-12-16 id:namgennamgen 12/16 02:14:55
     まず最初に、私は今回のnoon75氏の提案はありがたいことであると思っている。或る意味ではこれこそ天の助けではないだろうかとさえ思っている。このようなローカルなグループ・ブログを相手に選んでくれたことは幸いなるかな。  はっきりコンポラGの諸君に言っておきたいことがある。noon75氏はこの「コンポラG」を対象としてテーマを決めて競い合いたいと言っているのであり、それはここの道場主たる私が決めてもよいと言っているのであり、別段「C-U」をどうだの、ああだのと書いているわけではない。女性を除いて、先走りし ...
  • [ショート・ストーリィ]善なる人々 id:namgennamgen 11/30 23:25:13
    「ぎゃあっ」  まるで獣のような声だった。目の前に起きたことを信じないというばかりの絶望にうち拉がれた声にも聞こえた。そうやって男は目の前に掘られた穴に頭から転がり落ちていった。山鳥たちの囀る音さえ緑を増した周りの木々に吸い込まれていき、一瞬の静寂のあと雨上がりの山中には掘り返した土の匂いがむせるように漂っていた。  悪夢にうなされてガバッとはね起きた男には全く身に覚えがある夢ではなく起きてしばらくする頃には既に忘れ去ってしまっていた。ことの起こりは五年ぐらい前から始まった。職場の経理係として最初は目 ...
  • [そうさく]ショート・ストーリィ id:h_cath_cat 11/30 23:41:09
    【殺意の谷】  ほんのまばたきの間に、短い悲鳴を残して少女は谷底に消えた。夕陽の歪んだ輪郭の一部が、もうすぐ向こうの山の稜線に触れようとしている。  カタンカタン、カタンカタン、カタンカタン・・・遠く、急行電車の窓灯りが右端から夕刻を縫って過ぎてゆく。車窓にある幾つもの顔は、誰かの知っている顔によく似ているのかもしれない。各駅停車しか止まらないこの小さな村のありふれた風景の一角、小高い山の中腹を切り裂くように口をあけた深い谷の底に、一人の少女が湿った腐葉土にまみれて転がっている。      「ただいまぁ ...
  • [ショートストーリィ] ブチコ id:puyoppuyop 12/01 01:52:46
    「ああ」 お勝手の隙間から覗く小さな黒い影を見つけて、政恵は思わず声を上げた。 「ブチコ、お前、また戻ってきたんね。」 政恵は洗い物を止め、手ぬぐいで手を拭きながら、勝手口に向かっていくと、ごそごそと音を立ててその小さい影が家の中に入ってきて一声鳴いた。   「にゃぁ」   「あんたが家は、ここや無いて言うとうんに、どげんしても判らんとやねぇ。」 政恵は、得意げに自分を見上げるブチコと呼ばれた子猫を見て、ため息混じりで話しかける。 しかし、ブチコは素知らぬ顔で、ぺろぺろと自分の顔を舐め始める。   ブチコ ...
  • [こんぽらG]G企画合評会 id:h_cath_cat 12/05 11:59:23
    [http://c-u.g.hatena.ne.jp/namgen/20061210/1165212070:title=G企画合評会]へTB。 <約束> id:PacoGarcia 人に優しい短編。親離れ子離れを含む父子の絆、夫婦間の円熟した信頼、思春期の少年の友情、赦し、癒し、などなど。私自身“穏やかな生活”とは縁のない暮らしをしていることもあり(笑)、絵に描いたような善良家族に眉唾・・・となるのを差っ引いてみれば人間愛に溢れた物語であり、優しさを求める人々に静かな感動を呼び起こすのであろうと素直に思え ...
  • [しいゆう]クサイのとか id:h_cath_cat 11/02 03:20:21
    id:PacoGarciaの新編集長就任エントリィ[http://c-u.g.hatena.ne.jp/PacoGarcia/20061031:title=『席が替われば当代です』]をキッカケに、ちょっと。 他人様の文章には何だかんだとツッコミ入れますが、私自身はC-U作品に正面切ってツッコまれたことがないわけで。 さてそんな私、ネット上の読み物を両手で顔を覆って指の隙間から盗み見るみたいな感じで「読めねー!クサくて読めねー!」とジタバタ悶絶することがあります。詩(だと本人が思って書いている)のブログを目 ...
  • [走書き] 猫化け その1 id:puyoppuyop 11/20 15:01:38
    「ああ」  短い悲鳴を残して少女は谷底に消えた。 「ぎゃっ」  同時にはねとばされた小さな黒い影は、大きな岩に当たって何かが飛び散る。 『お、おちだ。あ、あにぃ、あれ、おちだど』  どこからか声がする。  人語ではあるが、妙にしゃべり難そうである。 『ほ、ほっどげ。ほがは、いっべいるで。』  別の声が応える。最初の声よりも低く響く声。  地獄のそこからわき上がる声、というのは、こういう声のことを言うのか。 『だ、だ、だども』  最初の声が、食い下がろうとしたそのとき。 『キシャーッ!! ...
  • [愚民]大作家はこのような過程から生まれる。 id:namgennamgen 11/24 00:01:07
    id:h_catに捧げる。  昨日の続きみたいになるのだが。以下は勇気ある人という見本である。チャレンジャーという者はこうでなければならない。断っておくが私は以下の人たちとは一切かかわりはありません。かかわりたくもないが。  まず文学は投資と思い込んでいるネボケヴァヴァーの銀座商売タカビー系から。 ただし私は純文学は書かないので(だって19歳が受賞するような賞に大人が落ちたら最悪でしょ)、文学中心のレクチャーはちょっとだけ物足りないですが、受講料を払った時に固めて送られてきたレジュメにはエンタメ系の表 ...
  • No title id:namgennamgen child
  • [そうさく]男と女と愛と躰と汁 id:h_cath_cat 11/17 14:46:14
    [http://d.hatena.ne.jp/heimin/20061115/p1:title=ココ]での一連のコメントに寄せて。 仰っていること非常によくわかります。 過程汁結果汁てゆうのが妙にツボってハラいてー。 こゆ話題をすごい力説してまうサガに共感そして黄昏。 もおなんとゆうか私だって生きててすみませんな感じです。 せっかくのコンポラGブログですので(デスノートで、という意味ではありません。くれぐれもご注意下さい)創作を交えてちょっと書いてみました。 『愛しい汁』  女は男の断末魔を見下ろしてい ...
  • [ぶろぐ]平民版Tube考 id:h_cath_cat 11/15 00:42:35
    なんつぅかその、 私のオトコにheiminさんの[http://d.hatena.ne.jp/heimin/20061115/p1:title=『精子Tube』]を読んでもらった。 「所詮女どもにはわからん世界なのだ」と涼しげに仰る。 え、でも前さ、 口移しで飲ませようとしたらスッゲー勢いで拒絶したよね!? ジタバタ暴れてヤメロ!ド変態!とか言って蔑んだ目したよね!? と食い下がると平然としてこう言った。 「・・・それはもうピュアではないのだ。」 なんか納得いかねー! なんか私がピュアじゃねー扱いな気がす ...
  • [スタイル]スタイルとはなにか。6 id:namgennamgen 11/11 23:27:19
     とにかく寄り道や外しなどを繰り返しながらここまで来たのだが、まだ先は長そうだ。  今までと違い今回も再度寄り道をしたいと思っている。ちょうどid:h_catの新たなコメントも入ったのでそのレスもかねてこの稿を書くことにした。梯子はいつも本論では外されることは無い。ただコメントでは遊ぶことにしている。では始めよう。  まず、今あなたは小説を書きたいと思っているとしよう。あなたの思いを小説としての形を通してあなた以外の者に読ましめようと企てている。ここまでは誰でもよくあることである。だが問題は山ほど残されて ...
  • [愚民]文学者の老いや自殺とか。 id:namgennamgen 11/09 01:33:38
     一晩で「追悼私記」読み終える予定だったはずが自分自身が夜まるでダメポ状態により今になってようやく読み終えた。文学者の老いとか病とか自殺とかが満載で、これほど興味深く読んだ文庫は最近なかったような気がする。恥ずかしい話だが「えっ、この人((文学者ではないが対馬忠行が自殺だったことは知らなかった。1979年4月11日播磨灘で投身、同年8月11日に死体が浮上。思想家、ソ連論に収斂される業績は大きい。「トロッキー選集」の翻訳者でもある。「追悼私記-対馬忠行-駈けぬけた悲劇」の稿参照。))は自殺だったのか」という ...
  • [愚民]『言語にとって美とはなにかⅠ、Ⅱ』出版当時の愚民的考察。 id:namgennamgen 10/30 00:43:50
    ついにじぶんのやってきたことは空しい作業だったかという覚醒は辛いものであった。それゆえ、わたしの主観のなかでは、じぶんの手でつくりあげてゆかねばならない文学の理論は、とうぜん思想上の重荷をも負わなければならないものであった。その時期が、わたしの文学上の最大の危機であり、わたしは少数の言語理論上の先達にたすけられながら、まるで手さぐりで幾重もたちふさがった壁をつきぬけるような悪戦をつづけた。そして本稿によって、わたしは思想上の貴任を果しながらその作業をおえることができたのである。   -吉本隆明/初出「 ...
  • さて、問題です。 id:agricoagrico 10/21 19:00:07
    f:id:agrico:20061021185503j:image ずいぶん散らかってますね。猫家の玄関先です。 さて、この写真の中に猫がいるのですが、 いったいどこにいるのでしょうかっ? →答えは[http://c-u.g.hatena.ne.jp/agrico/20061022/:title=こちら]
  • [コンポラG]なだれ現象。 id:namgennamgen 10/18 22:22:13
     コンテンポラリィ・ユニットGがマッハ的スピードで飛び出し始めた。bbs:3:1に於いてid:agricoさんが書いたことが遥か後ろに遠ざかってゆくのが見えるようだ。メンバーが次々とこのグループブログを当人達の意思を持ってパブリックにしていった。ちょっとこれだけは予測していなかった。考えると「Contemporary Unit」自体が持っている「反動」みたいなものがここ「コンテンポラリィ・ユニットG」に現れているのだと思っている。個人的には嬉しいし思惑通りといっていいのかもしれない。しかし、ここはあくまで ...
  • [愚民]役者の迫力。 id:namgennamgen 10/18 11:48:18
    f:id:namgen:20061018114249j:image  「女おいどん日記」によると川谷拓三と志賀勝はペットとして最適らしい。可愛いと言えば可愛いのだが、渋さというものが足りないような気がする。男と女の受け方の視線が違うと言えば違うのだけれど。もっとも好きな曽根晴美さんのように卑劣さを滲ませている役者の方が渋いと思うのだが・・。写真は「仁義なき戦い」の曽根晴美さん。 f:id:namgen:20061018114033j:image 昨年の曽根晴美さん。-南無の事件帳より- ...